Press Release
Tokyo PR online press room


プレスリリースに関するお問い合わせ
pressinquiry @ tokyopr.co.jp

東京PRについて...

Home
SiGeセミコンダクタ |  佐藤グループ |  SABICイノベーティブプラスチックス |  Songwon |  日精樹脂工業 |  ビクトレックス |  フェアチャイルド セミコンダクター |  ユーシン精機


Home >  SABICイノベーティブプラスチックス > NPE Booth

SABIC
NPE 2009への出展で、顧客ニーズへの多彩な素材ソリューションの提供を改めて強調

Casio Camera Housing Hyundai QarmaQ
カシオ・エクシリムの筐体/Hyundai QarmaQ 高度技術実証車(ATDV)

[画像ダウンロード...]

2009年6月25日

SABIC(サウジ基礎産業公社)は、6月22日から26日まで、米国シカゴで開催されているNPE 2009展(National Plastics Exposition)に出展し、 厳しい要求や課題を克服するための最新素材ソリューションを展示紹介する。SABICの幅広い製品群は、世界中の様々な業界において、生産性 の向上や製造コストの低減を実現するとともに、環境基準への適合、新規市場や用途への参入、製品の差別化などに貢献している。期間中は SABICブース(西ホール・W123011)において、フォード、サムスン、モトローラ、トヨタなど業界をリードするOEMとの共同開発から生まれた 最新の革新事例や製品を展示し、SABICがサプライヤーとして選ばれ続けている事実を強調する。

SABICイノベーティブプラスチックスの社長兼CEOチャーリー・クルーは、「プラスチック業界とお客様に対する我々のコミットメントは ゆるぎないものです。環境に配慮した、高性能かつ最高品質の新素材を開発し続けることは、我々の積極的な取り組みの表れです」と語る。 「当社の目標は、我々が持つ材料を先端の技術にまで高め、市場で最も先進的な製品を生み出し、既存市場と新規分野における顧客の成功と 成長に貢献することです。」

また、SABICのポリマー部門副社長カルード・アルマナは、「NPEへの出展は、当社の最新テクノロジーだけでなく、お客様のさらなる成功を サポートするための、当社のビジネス戦略に基づく取り組みを紹介する機会として捉えています」と述べる。「私たちは全社を挙げて当社の 材料の可能性を広げ、ポリマー技術の向上により広範な次世代ソリューションを提供し、予測される市場トレンドや顧客ニーズに対応し 続けていきます。当社のアプローチは強固であり、ビジョンは明瞭です。そして当社の業界でのポジションはこれからも成長し続けていく でしょう。」

NPEで紹介される製品の一つにモトローラの革新的な新型携帯電話「MOTO™ W233 Renew」がある。これはモトローラとSABIC イノベーティブプラスチックスの長期にわたる共同研究開発の成果として、世界で初めて「カーボンニュートラル」認証を受けた携帯機器であり、 ポストコンシューマー再生材を相当量使用したカスタムグレードのLexan* EXL樹脂が採用されている。

またプラスチックパイプ用途に向けては、2種類のバイモーダル(二山分子量分布)高密度ポリエチレン(HDPE)グレード 「SABIC® PE 100」および「SABIC PE 80 HD」樹脂を展示する。これらの樹脂は既に欧州で長い実績があり、飲料水、ガス、石油、採鉱、 大規模下水システムなどに向けて、同樹脂の世界的なリーディングサプライヤーを目指すSABICの事業戦略のひとつとして、今回のNPEで初めて 北米市場に紹介される。

この他にも、火炎・煙・毒性物質(FST)に対して非常に優れた耐性を持つ、軽量な最先端素材Ultem*コンパウンド、フォーム、ファイバーに 加え、天然繊維で強化された新しいLNP*特殊コンパウンドや、Lexanポリカーボネート樹脂グレージングにExatec* E900プラズマコーティングを 施した、著しく耐衝撃強度に優れるバス用ドライバー保護パネルが展示される。さらに、環境に優しいXenoy iQ*樹脂およびValox iQ*樹脂製の ボディパネルを全面に採用し、世界的に注目を集め各賞を受賞した、高度技術実証車(ATDV)のHyundai QarmaQも展示される。

これらに加えNPE 2009では、Lincoln MKTコンセプトカーが展示される。この革新的なコンセプトカーの重要部品には、同社の環境に配慮した 6種の熱可塑性樹脂が採用されている。

  • Xenoy iQおよびIXIS*樹脂: フード
  • Exatecコーティングを施したLexan GLX樹脂: サンルーフとリアハッチ
  • Lexan EXL樹脂: エアバッグシュート一体型インストゥルメントパネル
  • Xenoy iQ樹脂: リアハッチパネル、フロント/リアの衝撃吸収体
  • Flexible Noryl*樹脂: エンジン回りと車内のワイヤーコーティング
  • Noryl GTX*樹脂: フェンダー

SABICの環境に優しいソリューション

SABICは、環境意識の高い消費者の要求に見合う新たな素材ソリューションを提供するため、環境に優しい製品と応用技術を展示する。

  • Valox iQ樹脂製リサイクルカーペット
    Valox iQ樹脂は顔料を樹脂全体に分散させる効果が高く、再生ナイロン材の添加剤として重要である。最大100%のポストコンシューマー 再生品(PCR)を含む工業用および家庭用カーペット向け繊維に対して、色の選択肢を広げると共に、防汚性の向上を提供する。
  • 冷凍庫および冷蔵庫向けLexan Constant Clearフィルム
    この透明な曇り止めフィルムは、大手スーパーマーケットなどが冷凍庫や冷蔵庫の扉に使用するヒーターの電力を削減し、結果として コスト削減に貢献する一方、優れた防曇性能で買い物客の利便性向上にも役立つ。
  • 自動車部品向け新ソリューション
    従来の素材を代替するSABICテクノロジーは、様々な自動車部品の形で展示される。Xenoy iQ樹脂製のNissanインフィニティQX56の オーバーフェンダー、新たに発表されたSABIC STAMAX樹脂によるフォード・フィエスタのフロントエンドモジュール、Noryl GFN樹脂製の ハイブリッド車バッテリーケース、透明なLexan樹脂とXenoy樹脂による外枠部分、さらに著しく耐久性に優れるExatecコーティングによる 樹脂グレージングサンルーフなどである。
  • Flexible Noryl樹脂を用いたAC電源コード
    Flexible Noryl樹脂は、ハロゲン難燃剤を含む塩化ビニル樹脂(PVC)製ケーブルシステムの代替材を求める大手電気機器メーカーに ソリューションを提供する。Flexible Norylは、特にワイヤーやケーブルの絶縁、被覆やプラグの規制に準拠する環境に優しい ソリューションである。
  • Gocycle®電動自転車
    SABICイノベーティブプラスチックスの耐衝撃特性に優れる軽量なLNP Verton*特殊コンパウンドは、都市部での通勤通学に最適な革新的 折りたたみ式自転車に、多くのギアやホイール部品の金属代替材料として使用されている。

SABICのシステムコスト低減に向けたソリューション

総合的なコスト低減により顧客の生産性向上を図るため、SABICは、製造工程を最適化し、二次加工を減らし廃棄物を削減すると共に、 高品質化を促進する広範な材料技術を展示紹介する。

  • フォード・マスタングの計器クラスタ
    SABICイノベーティブプラスチックスのVisualfx* Geloy*樹脂は、自動車の内装部品に必要なメタリック調の光沢感を提供し、環境に 負荷をかける高コストの塗装工程を不要にする。
  • カシオ・エクシリム™EX-FH20デジタルカメラ筐体
    SABICイノベーティブプラスチックスのLNP Faradex* NS07330特殊コンパウンドは、極薄設計の機器に最適な電磁干渉/無線周波数干渉 (EMI/RFI)遮蔽性能を提供する。これにより二次遮蔽が不要となり、筐体部品の生産効率が向上することで、全体的なシステムコストの 低減に貢献する。

SABICテクノロジーによる高付加価値化

SABICの高機能素材は、機能や美観の向上、新たなデザインの可能性や革新的な成形技術を提供することで、競合他社との差別化に向けた 顧客の製品開発や製造をサポートしている。

  • サムスン・ToCテレビ前面カバー
    Lexan高流動性樹脂は、美しい光沢のある仕上がりを持ち、軽量化に向けた薄肉成形が可能である。
  • ティファールActifryフライパン
    優れた難燃性を持つUltem樹脂は、フライパンの素材に求められる加工性や米食品医薬品局(FDA)の食品接触要件への準拠および UL94の難燃性試験5VAに対応している。このため、米国におけるActiFryの販売に際してUltem樹脂は不可欠であった。
  • Lexan OQ*シート
    これは、現在入手できるシート製品の中で最も高い光学品質を備えたシートであり、安全・セキュリティ用途向けの透明なラミネート 製品に最適である。

カスタマー・セミナー

SABICは、NPEでの展示の一環として、ユーザーをより大きな成功に導くためのさまざまなトピックを取り上げて、30分間の一連の カスタマー・セミナーを開催する。セミナーでは、革新的な新素材と加工技術、医療、金属代替材、および環境製品を取り上げる。 これらのセッションはSABICブースの特設シアターで開催する。

SABICイノベーティブプラスチックスの最新高機能素材については、www.sabic-ip.comをご覧ください。

™ MOTOROLAおよびM マークのロゴは、米国特許商標局の登録商標です。© Motorola, Inc. 2009. All rights reserved.
* SABIC Innovative Plastics IP BVの商標です。
® SABICはSABICの商標です。
® ExatecはExatec LLCの商標です。
® Gocycle はKarbon Kinetics Ltd.の商標です。
™ Exilim はCasio Computer Company, Ltd.の商標です。

# # #

写真:カシオ・エクシリム™

SABICイノベーティブプラスチックスの高機能LNP* Faradex* NS07330特殊コンパウンドが採用されたカシオの高速ポータブルデジタルカメラ 「エクシリム™ EX-FH20」は、極薄設計の機器に対して、卓越した強度や優れた電磁干渉/無線周波数干渉(EMI/RFI)遮蔽特性能を 提供する。
LNP Faradex NS07330特殊コンパウンドは、ポリカーボネート/アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(PC/ABS)樹脂をベースとしており、 従来の遮蔽方法の利点を維持しながら、ステンレススチール繊維を充填することで被覆成形やメッキ加工を施すことなく優れた遮蔽特性を 発揮する。
SABICイノベーティブプラスチックスの素材により薄肉のカメラ筐体を成形することで、カシオは、卓越した設計の自由度、軽量化、全体的な システムコストの低減を達成している。
また、射出形成による製造工程の簡素化や従来の射出形成機によるLNP Faradex特殊コンパウンドの着色といったメリットもある。

写真:Hyundai QarmaQ 高度技術実証車(ATDV)

Hyundai QarmaQ 高度技術実証車(ATDV)では、SABICイノベーティブプラスチックスの環境に配慮した素材が30種類以上も紹介される。 これら革新技術の一つにElastic Front*があり、これはクロスオーバー多用途車(CUV:Crossover Utility Vehicle)が歩行者を巻き込む事故を 起こした際、歩行者に重傷を負わせるリスクを軽減するのに役立つ、新しい高性能ソリューションである。
QarmaQは、現在生産されている同クラスのCUVのどれよりも軽量で高強度、そして経済的である。また製造工程および解体工程のいずれに おいても、リサイクルのメリットを提供するSABICイノベーティブプラスチックスの高機能素材を広く使用しているため、この車は従来材を 使用した同等車種と比較して約60kg軽量化されている。
ニューヨーク州ニューヨーク市に本社を置く環境監査機関GreenOrderがQarmaQを監査した結果、QarmaQが達成したこの60kgの減量により、 この車が年間約80リットルのディーゼル燃料節約を達成でき、また温室効果ガス排出量を年間約200kg以上減らせると試算している。さらに 2006年中に欧州連合(EU-15)で登録されたすべての新車が、燃料消費を同じ量だけ減らしたならば、その結果年間のディーゼル燃料は 740万バレル節約されることになる。これは欧州連合(EU-15)全体における3日間のディーゼル燃料需要量にあたる。その結果温室効果ガスの 排出削減効果も大きく、二酸化炭素にして約310万トンに相当する。


SABICについて:

Saudi Basic Industries Corporation(SABIC/サウジ基礎産業公社)は、世界で五指に入る石油化学企業です。同社は、ポリエチレン、 ポリプロピレン、および他の先進的な熱可塑性プラスチック、グリコール、メタノール、ならびに肥料のメーカーとして世界のマーケットを リードする企業の1つです。
SABICの2008年の純利益は220億サウジリヤル(58.6億米ドル)、売上収益は合計1,524億サウジリヤル(406億米ドル)を記録しています。 また、2008年末の合計資産は2,720億サウジリヤル(725億米ドル)に達しています。
SABICは、化学、ポリマー、高機能化学、肥料、金属、イノベーティブプラスチックス(高機能樹脂)および製造という7つの連結する 戦略事業部を運営しています。SABICは、大きな研究リソースを持ち、中東、アメリカ、ヨーロッパ、およびアジア太平洋に15の 専門研究技術応用センターを擁しています。同社は40ヵ国以上で事業を展開して、世界中で33,000人の従業員が業務に携わっています。
また、SABICはサウジアラビアに20の地球規模のコンビナートを持っている他、アメリカ、ヨーロッパ、およびアジア太平洋で全世界的に 製造を行っています。SABICの総生産高は、2001年の3,500万トンから2008年には5,600万トンまで増加しました。
リヤドに本社を置くSABICは、サウジアラビア政府が石油生産の副産物として発生する炭化水素ガスを化学製品、ポリマー、肥料の主原料 として使用することを決定したことに伴い、1976年に創設されました。SABICの株式の70%はサウジアラビア政府が保有し、残りの30%は サウジアラビアやその他のGCC(湾岸協力会議)参加国の個人投資家が保有しています。

SABICイノベーティブプラスチックス社について:

SABICイノベーティブプラスチックスは、熱可塑性エンジニアリングプラスチックスのグローバルサプライヤーであり、75年にわたり、 顧客が直面する大きな課題を解決する画期的なソリューションを提供してきました。現在SABICイノベーティブプラスチックスは、数十億ドル規模の 企業であり、25か国以上に事業展開し、全世界で9,500人を超える従業員がいます。SABICイノベーティブプラスチックスは、顧客との コラボレーションや、新たなポリマー技術、グローバルアプリケーション開発、加工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な 投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲットに、今後もプラスチックス業界のリーダーで あり続けます。当社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性プラスチックス、コーティング、特殊コンパウンド、フィルム、シートなどが あります。SABICイノベーティブプラスチックスは、世界の5大石油化学製品メーカーの1つであるサウジ基礎産業公社 (Saudi Basic Industries Corporation: SABIC)の100%子会社です。

SABICアメリカについて:

SABIC Americas, Inc.(SAI)は、米国におけるSABICの完全所有子会社です。1987年にデラウェアで法人組織となり、コネチカットに オフィスを構え、1998年に事務所をヒューストンに移転しました。SAIは今日、販売、マーケティング、ビジネス開発、および研究技術活動を アメリカ全域で展開しています。SABIC Americasは化学、肥料、およびポリマー製品のリーディング・プロバイダーとして、その製品を米国、 カナダ、メキシコ、中米、南米、およびカリブに提供しています。また、SAIは、テキサス州シュガーランドに最新式の石油化学研究施設である 自社のリサーチ・アンド・テクノロジー・センターを擁しており、業界の科学的進歩を主導しています。


© 2009 Tokyo PR Inc.